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■育てるタヴォル(知る編)
2023.04.29
手織りの魅力
今回インドでオーダーしたのは手織りのタオルです。
タミル語風にいうとタヴォル。
コロナの間機織り職人たちが、たくさんのサンプルづくりをしていた。それを見においで~といわれたので行ってみた。
機織り村には、お家に専用の機織り部屋がある。
アーユルヴェーダ染めだけでも手間暇がかかっているのに、手織り布となると途方もない時間と手間が必要。
それでも触れた瞬間、
全然っちがう!と感情が動く布だった。
なんとなんと柔らかなのだ
手織りの布は、作り手も減ってきており高価で特別なものになってきています。
インドも機械化が進んでいる。
スピード、効率化を重視した機械で織られた布は、糸が均一で丈夫でありますが固くなってしまう。
そのため最後の仕上げに薬剤をつかうこともあります。
手織りの布は、織り手の独自のリズムや力の入れ具合で仕上がりが変わります。
《不均一》それこそが肌に触れるとふんわり最大の魅力なのです。
不均一だからこそ生まれる風通しのよさ、吸水性。
いのちのころもでは、手織りの心地よさを日々に使ってもらいたいと思いからタオルを製作することにした。
アーユルヴェーダ染めについてはこれまで何度も書いているので今回は手織りを紹介します。
手織りの工程
織るのは、こんな木製の機織り機。釘は使っていなくて簡単に組み立てることができるんだよ。
アーユルヴェーダ染めされた糸を小さなコーンに糸車を使っていくつも作ります。くるくるくるくる~
そしてこの巻き取った糸をシャトルと呼ばれる道具にはめ込む。このシャトルは横糸を織っていくもので織り機の左右にいったりきたり
この行ったり来たりを人の力でするんだ
縦糸は作りたい幅にあわせて糸をたばねて巻き付けていく
足元にはペダルがありその数や使い方で模様が変えられるんだよ。
手と足が生み出す不規則な速度、強弱でうまれる手織りカディ
うつくしいよね。製品というより作品だよね。
たくさんの方に使ってもらいたいなぁ
特徴として下記をご理解いただけると幸いです。
▶玉止め・糸の飛び出し、ネップについて
手仕事のため人の力加減で糸がループ状に飛び出したり玉止めができます。また他の糸の繊維を巻き込んで一緒に織った跡もみられます。
不良品ではございません。
▶商品の個体差について
本製品は1点1点、職人が手織りしており、商品のサイズが異なるものがございますが不良品ではありません。
人の形跡を感じる衣、どんな人が織ったのかな、その人はどんなことを考えていたのかななど衣に想いをはせて受け取っていただけると幸いです。